おれたちがぴかぴかに飾りたてられた街路を歩き
安酒を飲んで女の肩に手を回すのと
ちょうど同じとき
地球の裏がわで
人々は
父なる神に"¡señor!"と呼びかける
隣人ロドリーゴに話すように親しく
顔役ドン・ペドロに申し上げるように恭しく
詩人フエンテスを讃えるように敬意をもって
おれたちの土地では
冷え 研がれた夜気のまん中を
澄みきった月の光が差すが
あなたがたはそのときに
頬をなでる夜風の中
祭壇に青ボタルの灯をともし
おれたちと等しくこの夜を祝うのだろう
よろこびもかなしみも
しあわせもわざわいも色濃い
夏の夜のやりかたで。
おれたちは安らいでおります。
どうぞあなたがたにも
この夜の平安を。
¡Feliciz Navidad!
-------- ☆ --------
メルセデス・ソーサの歌う "Navidad Nuestra"(われらのクリスマス)に触発されて書いた詩です。
スペイン語の歌詞にフォルクローレの手法を盛り込んだこの曲は
ヨーロッパの風土からは決して生まれなかったものでしょうが、
これ以上に鮮やかに生き生きとキリスト生誕を寿いだ歌を寡聞にしてセガワは知りません。
ホセ・カレーラスの歌った盤もありますが、やはりソーサの方が断然いいですね。
まあ別にクリスチャンというわけでもないんですが、
時にこんな豊潤な文化を産み出してしまうキリスト教という宗教には
ちょっぴり羨ましさを感じます。
なお、平録されている "Misa Ceiolla" (クレオールのミサ)もとても素晴らしいですよ。
↓アフィリ貼ってみたけど品切れ……。でも貼る。超お薦めですから。
安酒を飲んで女の肩に手を回すのと
ちょうど同じとき
地球の裏がわで
人々は
父なる神に"¡señor!"と呼びかける
隣人ロドリーゴに話すように親しく
顔役ドン・ペドロに申し上げるように恭しく
詩人フエンテスを讃えるように敬意をもって
おれたちの土地では
冷え 研がれた夜気のまん中を
澄みきった月の光が差すが
あなたがたはそのときに
頬をなでる夜風の中
祭壇に青ボタルの灯をともし
おれたちと等しくこの夜を祝うのだろう
よろこびもかなしみも
しあわせもわざわいも色濃い
夏の夜のやりかたで。
おれたちは安らいでおります。
どうぞあなたがたにも
この夜の平安を。
¡Feliciz Navidad!
-------- ☆ --------
メルセデス・ソーサの歌う "Navidad Nuestra"(われらのクリスマス)に触発されて書いた詩です。
スペイン語の歌詞にフォルクローレの手法を盛り込んだこの曲は
ヨーロッパの風土からは決して生まれなかったものでしょうが、
これ以上に鮮やかに生き生きとキリスト生誕を寿いだ歌を寡聞にしてセガワは知りません。
ホセ・カレーラスの歌った盤もありますが、やはりソーサの方が断然いいですね。
まあ別にクリスチャンというわけでもないんですが、
時にこんな豊潤な文化を産み出してしまうキリスト教という宗教には
ちょっぴり羨ましさを感じます。
なお、平録されている "Misa Ceiolla" (クレオールのミサ)もとても素晴らしいですよ。
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小説絶賛手直し中です。やっぱり量が多いと時間かかりますねエヘヘ。
ちょっと現実逃避息抜きに買い物行ったり部屋の掃除したりしてました。
やはり時節柄、街中は怒濤のクリスマスモードですね。
正直このアッパー名雰囲気は苦手なんですが、30年以上生きていると
「俺クリスチャンじゃねえから関係ねえよ」
という強がり言うのもしんどくなってきます。
それでもいっときの狂乱ぶりに比べたらおとなしくなってきた気もしますけど。
しかし日本のクリスマスがこんなオモシロ方向に闇進化してしまったのって
やっぱりバブルのせいなんですかねえ。
バブル真っ盛りの頃には田舎の冴えない学生だったセガワには想像も付かないんですが、
イタメシ食ってティファニーのリング送って赤プリで宿泊とかマーそんな感じだったんでしょうか。
なんか知らない国の奇習を耳にしているような気分です。
そういう時代に青春を過ごさなくて良かったなあ。
やっぱり身の丈に合わないことを強いられる空気ってのはキツイですわ。
クリスマスに憎悪を滾らせる皆様は、
ホイチョイプロあたりに恨みをぶつけてみるというのはいかがでしょう。
なんてことを思いながらふと↓の漫画を引っ張り出してきて読んでみました。
すげえや。
80年代の半ばにしてこの作風というのは、本当に奇跡的な感じがします。
それに、ここに描かれている冴えない若者たちの鬱屈が
驚くほど今と変わってないことに改めて驚きました。
それはおそらく若者のライフスタイルの変化とも無縁じゃなくて、
例えば大友克洋が70年代に発表していた短篇と比較すると、
この70年代から80年代にかけて都市生活のあり方が大きく変わったことに驚かされます。
これ以降は、あんまり変わってない感もありますね。
せいぜいネットと携帯がくっつくぐらいじゃないかな。
まあそんなわけで、クリスマスにお薦めの一冊です。
お友達に、大切なあの人に、是非どうぞ。
ちょっと
やはり時節柄、街中は怒濤のクリスマスモードですね。
正直このアッパー名雰囲気は苦手なんですが、30年以上生きていると
「俺クリスチャンじゃねえから関係ねえよ」
という強がり言うのもしんどくなってきます。
それでもいっときの狂乱ぶりに比べたらおとなしくなってきた気もしますけど。
しかし日本のクリスマスがこんなオモシロ方向に闇進化してしまったのって
やっぱりバブルのせいなんですかねえ。
バブル真っ盛りの頃には田舎の冴えない学生だったセガワには想像も付かないんですが、
イタメシ食ってティファニーのリング送って赤プリで宿泊とかマーそんな感じだったんでしょうか。
なんか知らない国の奇習を耳にしているような気分です。
そういう時代に青春を過ごさなくて良かったなあ。
やっぱり身の丈に合わないことを強いられる空気ってのはキツイですわ。
クリスマスに憎悪を滾らせる皆様は、
ホイチョイプロあたりに恨みをぶつけてみるというのはいかがでしょう。
なんてことを思いながらふと↓の漫画を引っ張り出してきて読んでみました。
すげえや。
80年代の半ばにしてこの作風というのは、本当に奇跡的な感じがします。
それに、ここに描かれている冴えない若者たちの鬱屈が
驚くほど今と変わってないことに改めて驚きました。
それはおそらく若者のライフスタイルの変化とも無縁じゃなくて、
例えば大友克洋が70年代に発表していた短篇と比較すると、
この70年代から80年代にかけて都市生活のあり方が大きく変わったことに驚かされます。
これ以降は、あんまり変わってない感もありますね。
せいぜいネットと携帯がくっつくぐらいじゃないかな。
まあそんなわけで、クリスマスにお薦めの一冊です。
お友達に、大切なあの人に、是非どうぞ。
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日大藝術学部と言うところでおしゃべりをすることになりました。
講義……と振りかぶるようなものではなく、去年お招き頂いたこちらと同じ枠みたいです。
まあセガワの狭い範囲での見聞を織り交ぜつつ、
小説を書くに到るまでの道程などをお話ししようかと思ってます。
海外旅行の話や読書体験の話や医療の話や研究の話や、
いろいろ脱線する予定です。
12/16(火)の夕方です。
関係者の方、どうぞよろしく。
お陰様で長編小説、脱稿いたしました。
わりと、否、かなり長いです。
今ヒーコラ言いながら推敲しております。
こんなにバカ長く書いたのは誰だ!
俺だ!
日藝と言えばセガワはまず青山剛昌さんを思い浮かべてしまうのですが、
調べたら瀧波ユカリさんもOGであることが判明しました。
ああだから!
江古田ちゃんなのか!
講義……と振りかぶるようなものではなく、去年お招き頂いたこちらと同じ枠みたいです。
まあセガワの狭い範囲での見聞を織り交ぜつつ、
小説を書くに到るまでの道程などをお話ししようかと思ってます。
海外旅行の話や読書体験の話や医療の話や研究の話や、
いろいろ脱線する予定です。
12/16(火)の夕方です。
関係者の方、どうぞよろしく。
お陰様で長編小説、脱稿いたしました。
わりと、否、かなり長いです。
今ヒーコラ言いながら推敲しております。
こんなにバカ長く書いたのは誰だ!
俺だ!
日藝と言えばセガワはまず青山剛昌さんを思い浮かべてしまうのですが、
調べたら瀧波ユカリさんもOGであることが判明しました。
ああだから!
江古田ちゃんなのか!
12/8日付の下野新聞に、セガワのインタビュウが掲載されましたよ。どうもありがとうございます。朝っぱらからセガワのむさ苦しい髭面を目にしてしまった栃木県民のみなさまには伏してお詫び申し上げます。
下野新聞というのは、セガワが青春を過ごした栃木県の誇る新聞です。
栃木と言えば、給食に毎食しもつかれと餃子が出たり(栃木県民の常食はこの二つです。あととちおとめと干瓢)、男体山中で野生のにゃんまげに追いかけられたり(ほかに野生の三猿も生息しています)、中禅寺湖畔で和弓に射抜かれるところだったのを胸に下げていたロザリオのおかげで命拾いしたり(栃木は弓道が盛んです)と、思い返せば思い出の尽きない土地なのですが、いちばんの思い出は出身高校の宇都宮高校ですね。公立なのに男子校、未だに学ラン、きわめて童貞力の強い素晴らしい高校でした。別に人生やり直したいとは思いませんが、あの汗くさくもフリーダムな三年間は、戻れるのならば戻ってみたいものだなあと今でも思います。
滝ノ原の皆さん見てますかー?
ちなみにインタビュウしてくださった記者さんも、宇高のOBでした。嬉しかったです。
下野新聞というのは、セガワが青春を過ごした栃木県の誇る新聞です。
栃木と言えば、給食に毎食しもつかれと餃子が出たり(栃木県民の常食はこの二つです。あととちおとめと干瓢)、男体山中で野生のにゃんまげに追いかけられたり(ほかに野生の三猿も生息しています)、中禅寺湖畔で和弓に射抜かれるところだったのを胸に下げていたロザリオのおかげで命拾いしたり(栃木は弓道が盛んです)と、思い返せば思い出の尽きない土地なのですが、いちばんの思い出は出身高校の宇都宮高校ですね。公立なのに男子校、未だに学ラン、きわめて童貞力の強い素晴らしい高校でした。別に人生やり直したいとは思いませんが、あの汗くさくもフリーダムな三年間は、戻れるのならば戻ってみたいものだなあと今でも思います。
滝ノ原の皆さん見てますかー?
ちなみにインタビュウしてくださった記者さんも、宇高のOBでした。嬉しかったです。