セガワブログ

小説家、瀬川深のブログ。

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 というわけで前回書きました通り、The Sneaker誌の6月号にミサキラヂオの書評が載りましたのでお知らせします。少々書くのが遅くなりまして申し訳ないです。ご執筆下さったのはタニグチリウイチさんです。ご紹介ありがとうございました。
 なお、検索してみたらタニグチさんのHPをみつけたのですが、ものすごい文章量に驚愕しました。特濃な内容で面白いですよ。


 正直なところ、ライトノベル(以下ラノベ)の雑誌にご紹介されたと聞いて驚きましたね。ちょいと自分の小説はラノベの読者にはなじみにくい部分があるんじゃないかなあと思っておりましたので。
 これはべつだん高邁なことを書いているとかいう妙な自負があるわけではなく、書き方にかなり偏屈独特なところがあるという意味合いなのですが。平たく言えば、大塚英志さんあたりの言うキャラクター小説からはかなり遠い書き方です。これは、セガワがキャラクターにはっきりとした輪郭を与えることに抵抗を感じているからなのかも知れません。
 それに、セガワはカギカッコを使わなかったり改行をしなかったりキャラクターに名前を付けなかったりというクセがありまして(あ、一応考えてやっております)、このへんはおそらく一般的な小説の書き方のメソドロジーからは少々逸脱する部分でしょうね。ふつう主人公に名前ぐらい付けるだろうしなあ。
 もっとも、本誌の記事は「ライトノベルが好きだから読んで欲しい」というコーナーで、ラノベの読者へ非常に親切に拙作をご紹介下さる内容となっておりました。これを機会に手に取っていただければ大変嬉しいです。


 なお、これをご縁に初めてThe Sneaker誌を買ってみました。実のところセガワはほとんどラノベを読んだことがないんですよ。高校のころ友人が富士見ファンタジア文庫とか聖エルザクルセイダーズとかにはまっていたけど中身は読まずじまいでしたし(そういえばあのころラノベって言葉はなかったような。なんて呼び方をしてたっけかなあ)。
 なので内容について云々することは避けますが、文体も内容も思いのほか幅広くて面白かったですね。比較的コメディ寄りだと一人称、シリアス寄りだと三人称が使われることが多いのかなあ、と想像してみたり、一人称・三人称を問わず、語り手に相当する視点が読者の視点に近いのかなあと考えてみたり。可愛いイラストがたくさん載っていて羨ましいのですが、これをミサキラヂオでやったらどうなるんだろうと考えてみたり。
 ……ウワーおっさんばっかりだぁ。華やぎに欠ける誌面になりそうだなあ。


 そういえばこの週末ミルチャ・エリアーデの小説を読みまして、思いのほかのファンタジー小説ぶりに「これラノベの枠に入らないかなぁ」とちょっと思ったのですが明らかにムリがあるので諦めます忘れてください。
 ともあれ萌えキャラ不在の上にオッサンだらけのミサキラヂオですが、ラノベ読者の方々も何卒よろしくお願いいたします。エリアーデについてはまた別にエントリーに書きます。


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 角川書店発行のアニメ雑誌「Newtype」誌6月号に、「ミサキラヂオ」のご紹介の記事が載りました。
 先駆けてインタビュウをして頂いたのですが、その内容を交え、若い読者に向けての大変手厚いご紹介をいただいております。ありがとうございました。
 ついでに、たいそうオサレな服で身を固めたセガワの近影も載っております。突っ込みは無用です。


 自分の小説はアニメとはあんまり関連がないと思っていたので、率直に言ってかなりびっくりしました。昨今は小説原作のアニメや映画もたくさんありますけど、自分の小説は映像化にはかなり不向きだろうしなあ……。
 しかしまあ、前回のエントリーでも書いたことですが、違ったジャンル(敢えてしきりを設けるつもりはないのですが、この場合は『一般文芸以外』程度のニュアンスとお受け取り下さい)の読者さんに目を向けて貰えるのはとても嬉しいことです。アニメ化されるような華々しい物語とは対極にあるような小説ですが、これを機会に手に取って貰えるといいなあ。
 萌えも燃えもないような小説ですけど。自分のひねり出せる萌えキャラは、ワタナベユミ・ユーミあたりがギリギリです。そしてかなりズレています。


 それにしても、セガワは漫画はそれなりに読むのですがアニメはさっぱりで、アニメ雑誌を読んだのも中学校の時以来かも知れません。そもそも自宅にテレビがないですから。
 そんな乏しい経験を承知の上で、いちばん好きなアニメ作品を一つあげるならば、それは断然「王立宇宙軍 オネアミスの翼」です。これを中学生というきわめて多感な時期に公開当時に観に行きまして、ものすごい衝撃を受けました。セガワはおそらくこの作品で「世界の丸ごとをこしらえてその中で大ウソをつく」という作法に行き当たったのですが、これはほぼ同時期に見た「ラピュタ」と並んで、恐ろしく印象深かったですね。
 「オネアミス」についてはもう本当に好きで、これだけでエントリーが一つ書けるぐらい好きなので深入りはしませんが、20回以上観た数少ない映画の一つであることは確かです。今になってみれば、明らかに青年のみに偏った話作りに不満を覚えなくもないのですが、あのアニメの出来映えを覆すほどのものではないように思います。
 それにしても、こんなに面白いのに、実家に帰ってビデオで見ていると必ず家族が眠りこけちゃうんですよ。だいたいリイクニの家がぶっ壊される前あたりで。
 何でだろう、こんなに面白いのに。


 そういえば「ザ・スニーカー」というライトノベルの雑誌でもご紹介を戴いていました。これはエントリーを改めてまた書きます。


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 ギタリストの桜井芳樹さんが、メルマガでミサキラヂオをご紹介下さいました。
 ありがとうございます!
 居酒屋とミサキラヂオ、なんか実にしっくり来る組み合わせじゃないかと思います。アドレスはこちらです、是非お目通し下さいませ。


 前回はチューバだったから今度はギターだ……、というつもりもなかったのですが、実は「チューバはうたう」を通じて知り合うことの出来た徳永先生(こちらのライブを企画なさった方です)と雑談していたとき、「次はギターとヴァイオリンを出してよ」みたいな話題が出たのです。管楽器の次は弦楽器か、なるほどそれもいいかもなあ……、とそのときは思っていたのですが、そのあとミサキラヂオを書いていて、なぜかギターの曲がちょこちょこ顔を出すことに気付きました。一人でそっと聴くラジオには、管楽器の華々しい音よりは、ギターの静かな音の方がなんとなく似合うようです。そして物語の終盤で、ギターとヴァイオリンのデュオにライブをやって貰うことに決めました。
 作中のことなので深くは触れませんが、彼らは土産物店主とほぼ同年代でいて、そしてまったく違った道を歩いている中年男というつもりだったのです。夏と冬に一つずつ、音楽を通じてミサキに外からの風を吹き込ませたかったですし。
 巧くいっているかどうかはともあれ、さすが桜井さんの文章では曲目が看破されていて恐れ入りました。ヴァイオリンがマルティニークのバンジョーを模倣する……、というのは(実際に演奏できるかどうかは自信がないんですが)、ご指摘通り、KALIという素晴らしいバンジョー弾きの音楽を思い浮かべながら忍び込ませてみたいたずらです。


 その桜井さんが、実に素敵なアルバムを出しておられたのでご紹介します。こないだ4月のシカラムータのライブに行った折りに買ってきました。
 田村玄一さん、原さとしさん、松永孝義さんと組んだ"LONESOME STRINGS"というユニットのBLOSSOMというアルバムなのですが、ここで面白いのは、「はつ弦楽器」(要するにはじいて弾く弦楽器ですね)というくくりで、曲毎にいろんな楽器を組み合わせているところ。
 ギターだけを組み合わせたユニットというといくつか思いつくんですが(ゴンチチとかアサド兄弟とかLos Angels Guitar Quartetとか)、いろんなはつ弦楽器を組み合わせると、音の響きがなんかすごく楽しくなるんですよ。スチールギターにエレキギターにバンジョーにウクレレ、確かに楽器の構造は基本的に一緒でも、音色は明らかに違いますからね。すっきり粒の立った音のウクレレに柔らかく歌うアコースティックギター、びよんと音の伸びるエレキ、個性派揃いの音が、なぜか食べあわせよく一つの歌を歌っているという感じです。シカラムータのアルバムに入っていたRajamati Kumatiも、まるで違ったサウンドになっていて気持ちいいです。
 これからの季節、けだるい昼下がり、あるいは雨の日曜日、のんびり聴くのに最適のアルバムですよ。お薦めです。
 
BLOSSOMBLOSSOM
(2009/01/26)
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 ギターといえばもう一つ、ギターマガジンのブログでもミサキラヂオが紹介されておりました。ありがとうございます。どうやらFMラジオがお好きと言うことで手にとって下さったようで、それが呼び水になって読んで下さったのは本当にありがたいです。
 ここで書いたことに通じるんですが、ちょっと違ったジャンルの方に小説を読んでいただけるのは、本当に嬉しいことですので。ほんのちょっぴり、モノを書くと言うことを信じてみたいという気分になれます。


 ついでにKALIのアルバムもご紹介しておきます。
 これ、「デパートの催事場でやってたリサイクルショップでかかっていたCDにびっくりして無理なお願いをして売って貰った」という、セガワにとっては非常に思い出深いアルバムなんですよ。

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 遅ればせながらコミティアに来てくださった方々、どうもありがとうございました。新刊は全然売れnとても慎ましやかに売れていったですよ。しかし、いちばん売れたのが『短篇小説集』だったのは驚きです。
 速水螺旋人先生オダギリックスの小田桐さんからご本を戴いたり、アイアンサムのイタバシミノルさんからCDを戴いたり、編集のYさんにお菓子を差し入れて頂いたりと、なんだかいろいろ戴いてばかりのコミティアでした。
 みなさまありがとうございます。


 個人的には、かねてから愛読しているアックスとのコラボ企画が大満足でした。作家さんが手売りで自著を売ってたりタコシェの出店があるあたりが、なんともアックスらしいなあと。
 生原稿が展示してあったのでとっくり眺めてきましたけど、やっぱり丸尾末広さんの生原稿、ものすごかったですよ。大越孝太郎さんの生原稿も見たかったなあ。
 それともう一つ、個人的な大ニュースとしては、大ファンの島田虎之介さんに畏れ多くもミサキラヂオをお渡ししてきました!(公式サイトを発見出来ませんでしたので、手塚治虫文化賞のページにリンク)
 複数のエピソードを絡ませて物語を進めてゆくやり方の点で、ミサキラヂオはものすごく影響を受けております。これだけのストーリーを編んでゆく手法の持ち主、正直に言って、小説を含めても今の日本にどれだけいるでしょう。
 あぁ、嬉しかった。


 それにしても、ちょっと面白かったのは、島田さん・しりあがり寿さんとアックスの手塚編集長を交えてのトークショーです。アックスとコミティア、どちらも(誤解を恐れず敢えて言えば)商業的と言うよりは個性重視、インディーズ感の強い漫画の集まる場なのでしょうが、あんがいその手段には結構な開きがあるなあと思ったのです。
 いわゆる「サブカル系の」漫画と同人誌即売会って、意外に接点がないなあと思ったんですね。同人誌をやりながらサブカル系の漫画誌に描く作家さんだって結構いますんで、反証はいくらだって挙げられるんですけど。描いて本にして直で手売りする即売会と、とりあえず描いたものがなにかに掲載されることを目標とする商業誌への投稿者とでは、なんとなく作品をどの辺に届かせるかという目算が違うのかな、と漠然と感じたんですが、まあこれは印象論に過ぎないので、今後の宿題と言うことにしておきます。もちろん、どっちがいいという問題ではありませんし。

(訂正)島田さんの対談のお相手はみうらじゅんさんではなく、しりあがり寿さんでした。失礼いたしました。ご指摘下さった方、ありがとうございます。(2009.5.14)


 最後に、島田さんの著作をご紹介しておきます。
 今までにでた長編はことごとくが傑作なのですが、最初にお読みになるならば、まずは「ラスト・ワルツ」をお薦めします。信じがたいことにこれが処女作なんですよ……。自分が漫画家志望だとして、こんなの読んだら心が折れちゃいますね。

ラスト.ワルツ―Secret story tourラスト.ワルツ―Secret story tour
(2002/11)
島田 虎之介

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東京命日東京命日
(2005/01)
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トロイメライトロイメライ
(2007/07)
島田 虎之介

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なんかものすごく今さらですが!
明日のコミティアで新刊がでますよ!
というか間に合いました!
……当ブログの訪問者数を考えるに、日本全国でこの情報が役に立つ人が
どんだけ居るのかと考えるといろいろ微妙な気分になるんですけどまあいいでしょう。


短篇小説を一つ書きましたので、コピー誌を作ります。
「五月、隣人と」。
珍しくon progress な事態を扱った小説です。
欲しい方がいらっしゃいましたら、当日スペースまでお越し下さいませ。


あ、表紙作らなきゃ……。

segawashin

Author:segawashin
2007年、「mit Tuba」で
第23回太宰治賞受賞。
ホームページはこちら。
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