セガワブログ

小説家、瀬川深のブログ。

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 下北沢の本多劇場で、劇団昴のお芝居「となりで浮気?」を観てきました。こちらのパンフレットにエッセイを書かせて頂いたご縁です。ご紹介頂いたイタバシミノルさんと劇団昴の菅野さん、ありがとうございました。


 セガワはあんまり観劇をしないんですけど、逆に新鮮に舞台が見られて面白かったですね。
 とりわけこの作品、二組の夫婦の浮気が話の中心になって進むのですが、これが同一の舞台で同時に進行するのです。つまり夫婦Aと夫婦Bは同じ舞台に立ちながらも、お互いの会話は全くないものとして話が進むわけです。
 ああ、これは面白い仕掛けだなあと思いました。演劇をやっている人には、珍しくない手法なのかも知れませんが。俳優さんの導線や、セリフの間合い(同時に喋ったらなに言ってるか分かりませんからね)など、かなり周到に計算されているものとお見受けしました。小道具・大道具の配置もすごくよく考えられていると感じましたよ。
 どうしてももう性分としては一観客として素直に劇を観られないのが残念ではあるのですが。学ぶところの多い舞台でした。


 少々我田引水な話になりますが、舞台と登場人物が限られた話作りってわりと好きなんですよ。一つの部屋にお客が三人入ってきて代わる代わる喋るだけの話とか、電車で一駅通過する間に周りの情景を描いただけの話とか、昔はよく書いていましたから。制限された素材で想像を膨らますのって面白いんですよね。
 まあ、とはいえ、芝居の脚本と小説というのは似ているようでまるで違った表現だとも思ったんですが。お芝居と小説を面白く両立させた人ってなかなかいないですからね。たぶん短歌と俳句のように、似ているようでいて恐ろしく距離のある表現なんじゃないかなというのが今の時点での感想です。


 まあそういう小理屈はさておき、俳優さんが生で動いているのを観るのは、生理的にも実に楽しい経験でした。やっぱりこういう肉体的なリアリズムは必要ですね。
 24日までの公演ですので、ご興味おありの方は是非どうぞ。ご紹介が遅れてしまって申し訳ありませんが……。
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2007年、「mit Tuba」で
第23回太宰治賞受賞。
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