セガワブログ

小説家、瀬川深のブログ。

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 お寒い日々が続いておりますが@東京、皆様お元気でしょうか。セガワです。今日は冬至だったんで、型どおりに柚子買ってきて風呂桶に投入して、入浴して参りました。カボチャは食べ損ねましたけど。
 どうやら例年になく寒い冬のようですが、寒冷地の出身であるせいか、なんだか久しぶりにキッチリ寒い冬というものを経験しているような気がします。こういう寒い冬は嫌いじゃないですよ、なんか容赦ない感じがして。きちんと寒さへの備えをしていないと簡単に体調が悪くなりますし。「僕は冬の餌食だ」というやつです(逆)。なんとなく頭の回転が良くなる気がしますしね(気のせい)。
 先日は所属している合気道道場の忘年会があったんですが、帰り際に買い物がてら公園に寄ってみたら、あちこちに霜柱が立っていてなんだかうれしくなりました。しかし、午後も遅めの時間なのにわりかし霜柱が残っていたところを観ると、東京のお子様はあんまり霜柱を踏みつぶしたりしないんでしょうか。水たまりに張った氷採取と並んで、冬の朝のお手軽娯楽だと思っていたのにな。
 とりあえず、冬の音楽(といっていいのかどうか)を一枚ご紹介。


冬は厳しく~弦楽四重奏曲の諸相 II冬は厳しく~弦楽四重奏曲の諸相 II
(1996/05/10)
クロノス・カルテットサンフランシスコ少女合唱団

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 そういえば、先日ちょいと諸般の事情で1950年代あたりのうたごえ運動の歌なんぞを調べていたのですが、このたぐいの労働歌に、季節を感じる歌はあまりないのではないかという印象を持ちました。同時期によく歌われていたらしい民謡(ロシア民謡なども含む)が、季節の叙情を強く歌うのとは対照的です。もちろんこのこと、セガワも大して詳しくないうえ、けっきょく商業ベースに残ることもなかった労働歌には満足なアーカイヴも手に入らないありさまですから、どのていど定量的なことが言えるのかは分からないのですが。
 しかし、一定のイデオローグに裏打ちされた歌に、もっとも生活の身辺にあるはずの気候というものがあまり爪痕を残していない点、この仮説が正しいのならば、興味深いところです。


 現代音楽の冬、に対置するわけではないのですが、世界最古の民謡の夏、を一つご紹介。
 この「夏は来たりぬ (Sumer Is Icumen In)」という歌、無限に歌い続けられるカノンの形式であるようです。ちょっと興味があって調べてみたところ、英語版のWikipediaに歌詞が載っておりました。
 これがまあ、眺めていると、何とも不思議な気分になりましたよ。13世紀に成立した歌なので、もちろん中世英語で書かれております。なんというか、もちろんシロウトの感想なのですが、まだ屈折語とゲルマンの雰囲気を色濃く残した言葉だなあと言う印象を受けました。言葉が800年を経てどのように変容するのか、実に面白いです。現代英語訳も引用致しますので、是非、お見比べを。þは、今ではアイスランド語にだけ残るthを現す文字ですね。
 しかし、中世英語というのは今の普通のイギリス人には読めるものなんでしょうか?日本だと曲がりなりにも高校で古文をやりますが、よその国では古文に相当する授業ってどのぐらいやるんでしょうね。13世紀といえば鎌倉時代、方丈記や徒然草ですから高校の古文の知識でもギリギリなんとかなるぐらいかな。これが上代になると、飛躍的に難易度が上がるような気がしますが。

夏は来たりぬ夏は来たりぬ
(1991/08/05)
ビリヤード・アンサンブルヒリヤード・アンサンブル

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Sumer Is Icumen In


Middle English

Sumer is icumen in,
Lhude sing cuccu!
Groweþ sed and bloweþ med

And springþ þe wde nu,
Sing cuccu!
Awe bleteþ after lomb,
Lhouþ after calue cu.
Bulluc sterteþ, bucke uerteþ,
Murie sing cuccu!
Cuccu, cuccu, wel singes þu cuccu;

Ne swik þu nauer nu.
Pes:

Sing cuccu nu. Sing cuccu.
Sing cuccu. Sing cuccu nu!


Modern English

Summer has come in,
Loudly sing, Cuckoo!
The seed grows and the meadow blooms

And the wood springs anew,
Sing, Cuckoo!
The ewe bleats after the lamb
The cow lows after the calf.
The bullock stirs, the stag farts,
Merrily sing, Cuckoo!
Cuckoo, cuckoo, well you sing,
cuckoo;
Don't you ever stop now,


Sing cuckoo now. Sing, Cuckoo.
Sing Cuckoo. Sing cuckoo now!
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Author:segawashin
2007年、「mit Tuba」で
第23回太宰治賞受賞。
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