セガワブログ

小説家、瀬川深のブログ。

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 自分はファミコン直撃世代と言っていい年齢なんですが、そもそもファミコン本体を持っていなかったこともあって、死ぬほどやりこんだファミコンのソフトと言えば二つぐらいしか思いつかないです。
 一つはリンクの冒険で、もう一つはスペランカー。
 リンクはともかくとしてスペランカーってのが、まあちょっとアレなんですが。


 たしか小学校を卒業して中学校に上がるときの春休み、友人の秋山くんの家に入り浸って死ぬほどスペランカーをプレイしたのがきっかけです。1986年の3~4月のことで、ファミコン版スペランカーは1985年12月なので、当時の最新ゲームですね。
 とはいえ、秋山君&その弟がもっぱらプレイしていたのは、アトランティスの謎とかスーパーマリオとかまあそういう当時の人気ソフトなわけですが、自分はひたすらスペランカーをやり続けました。他の友人たちがグーニーズーで盛り上がっていようがスペランカー、ボンバーマンの隠れアイテム探しに熱を上げていようがスペランカー、ツインビーでハメ技使い合って軽く険悪な雰囲気になろうがスペランカー。自分の事ながら不安になるぐらいのゴーイングマイウェイぶりですが、当時はKYとかいう概念もなくて他人の奇抜な行動は放置もしくは黙認する傾向があったので、その点、楽な時代ではありました。
 ちなみに秋山兄弟は、スペランカーは「ものすごく死にやすいクソゲー」という極めて順当な評価を下していたようです。
 まあそんなわけで、ひたすらスペランカーをやってやってやってやってやり倒して、ゲーセン版スペランカーもスペランカー2もやって(ちなみにファミコン版とはかなり内容が違います)スペランカーの面白さをことあるごとに触れ回っていたのですが、友人たちはR-TYPEとかワンダーボーイとかファンタジーゾーンとかにはまっていてまったく聞く耳持ってくれないのでした。
 あ、とは言っても中学校時代にスペランカーばっかやってたわけではなく(なにしろあの内容なのでゲーセンにあった時期は極端に短かった気が)、他に好きなゲームはディグダグ2とピットフォール2でした。


 まあ、今でこそカルトな人気を誇れば熱狂的なファンもいるスペランカーですが、別に当時からその真価を発見していた!とかカマすつもりは毛頭ないです。あれだけ入れ込んだだけにクソゲー呼ばわりするつもりはないですが、ゲームバランスが微妙すぎる微妙ゲーである事は間違いないでしょうし。
 じゃあなんであんだけ入れ込んだのかと考えても、当時の偏奇ッぷりはもはや自分でも説明が付かないですね。感性が不必要に独自路線だったとしか言いようがなくて。あのへんで、自分と世間との微妙な齟齬に気付いておけばよかったなーと今になってみれば思うわけであります。


 まあこれはゲームの話ですけど、同じような感じで、さしたる理由もなく自分の感性の赴くままに生きていたら、微妙に世間とずれたことをしちゃった人って案外多いんじゃないかと思いますね。どことなーく居心地の悪い気分を抱きながら、それなりに世間と向き合っている人はことのほか多いような気がします。というか、自分の周囲にはわりとそういうサンプルが拾えるので。
 まるで政治に興味がなかった全共闘世代の人とか、ちっともビートルズ聴かなかったビートルズ世代の人とか、ルーズソックスにもポケベルにも縁がなかった女子高生ブーム直撃世代の人とか、就活に完全に背を向けて出家してしまった就職氷河期世代の人とか、蔵書五千冊を数えるゆとり教育世代の人とか。
 こういう人らをたくさん見ていると、世代論って言うのは当てにならねえなあと思います。


 話を戻して、なんで今さらそんな話題になるかと言えば、そのスペランカー先生がソフビになったらしいと知ったのでちょっと書いてみました。
 よく出来てると思うけど、ちょっと顔つきが頼りないのが気にくわないな(こちらのTシャツの方がステキです。8bitのコーナーにご注目。スペランカー先生の心理的風景を具現化したみたいでイカス)。
 うん、やはりスペランカー先生は凛々しく雄々しい顔であって欲しいな。
 すぐ死ぬけど。
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2007年、「mit Tuba」で
第23回太宰治賞受賞。
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