セガワブログ

小説家、瀬川深のブログ。

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というわけで、先日お伝えしたとおり、
CICALA-MVTAのライブ「シカラムータ・ダブルビート・オーケストラ」を聴きに行って参りましたー。
チューバを題材にした小説を書いて以来、不思議なご縁ができての参加となったのですが、
いやもう、至福の時でありました。
これがどんな音楽であるかといえば、あんまし説明になっていませんがこちらをどうぞ。


なにしろ今回はツインチューバにツインドラムという滅多にない編成なのもさることながら
(更にみわぞうさんのチンドンを加えたらトリプルドラムだな)、
シカラムータのフルメンバーが揃ってのライブでありました。
これもまた滅多にないことなのだそうです。
ありがたいことに曲目を記録して下さった方がいましたので、大いに参考にさせて頂きます。
トラックバックのアドレスです。


曲は新旧取り混ぜて、と言いたいところですが、シカラムータは
同じ曲でもライブごとにどんどん変容していくのだなと思い知らされたライブでした。
これは今回ほとんどすべての曲で言えたことですが、
途中からソロが入り、フレーズを変容させ、何度とない繰り返しの中に少しずつの変化が混じり、
ほとんど分解してしまうんじゃないかとハラハラするぐらいに拡散し、広がりきった音楽が
一瞬で元のフレーズに回帰する、そんな驚くべき瞬間を何度も経験しました。
この自在と統率とが共存していたのは、本当にすごいことだと思います。
特にはっきりそのことに気付いたのは、4曲目「急な坂」でした。
確か2002年に発売のアルバム「凸凹」に収録のゴキゲンな曲です。
6年前の曲を、今のシカラムータがやるとどんな風に料理の方法が変わるのか、
そのことが鮮やかに聞こえてきた演奏でした。


休憩のあとの1曲目は、「泥の道」という昨年末の新曲でした。
拙作「チューバはうたう mit Tuba」の中から曲名を採って下さったのです。
これだけでも身に余るありがたい話なのですが、
この次の新曲も、なんと同じ小説から曲名を採って下さいました。
ステージにお呼ばれしてちょびっと挨拶をしたのですが、そこでのことです。
「火の中の火」。
ほんのちょっと誕生に手を貸した曲をその場で聴くという、滅多にない幸運に恵まれました。
これが、ものすごくいい曲だったんですよ。
率直な情熱と迫力に満ちた曲で、のっけからブラスの全奏に圧倒されます。
「ああなるほど、これは火だな」としみじみ思いました。
自分は小説の中に架空の音楽を出すとき、それがどんな音楽であるのかということは
ほとんど考えないんですね。
「それがどんな風に聴かれるか」ということは考えますが、
「それがどんな音楽であるのか」を考えるのは、自分の能力に余るわけです。
なので、この日は、「火の中の火」が実際に存在するとしたらこういう音楽になるのかも知れないな、と
幸福な想像に浸りながらこの曲を聴きました。
これは、本当に、書き手冥利に尽きる出来事だったと思います。
ありがとうございました。


アンコールはやはり「アルバート・アイラー・メドレー」(これもまたライブごとの変化に驚かされる曲です)、
そして「四丁目」。大熊さんやみわぞうさんが客席にまで出てきての、
アンコールとは思えないぐらいの熱演でお開きとなりました。


このあと、物販の片隅で、「チューバはうたう」を販売させていただきました。
おかげさまで、持ち込んだ分を完売することができましたよ。
時にスペルを間違えつつも、もりもりサインもしました。
手伝って下さった編集さんと、わざわざ駆けつけて下さった編集さんにも深く感謝いたします。
不思議な、そして嬉しいご縁でサイン会が出来ましたが、
あとは作品が楽しく読まれることを祈るのみです。


終了後、ビールなどを飲みつつメンバーの方々とお話しする運にも恵まれました。
ギターの桜井さんが読書家で、本についてかなり面白い話が聞けたり、
ヴァイオリンの太田さんのMCについてかなり面白い話が聞けたりと
このあたりも個人的には非常に実り多い時間でしたよ。
(太田さんは4/12にもライブをやります。
 また改めてお知らせするつもりですが、超絶技巧ヴァイオリンにご興味おありの方は是非。)


そんなこんな、とても楽しい夜でした。
大熊さん、みわぞうさんをはじめ、シカラムータの皆さん、本当にありがとうございました。


せっかくですのでシカラムータのアルバムをご紹介。下に行くほど新しいです。

シカラムータシカラムータ
(2000/08/23)
シカラムータ

商品詳細を見る


凸凹(デコボコ)凸凹(デコボコ)
(2001/10/24)
シカラムータ

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ゴースト・サーカスゴースト・サーカス
(2004/05/08)
シカラムータ

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生蝉★CICALA-MVTA★LIVE!2006生蝉★CICALA-MVTA★LIVE!2006
(2006/09/27)
CICALA-MVTA

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Author:segawashin
2007年、「mit Tuba」で
第23回太宰治賞受賞。
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